2008/10/18

日立「山文魚」









今日は自宅から85km北上した日立までドライブしてきました。ドライブついでの美味い処探索が本来の目的な訳ですが、今まで茨城の漁港付近で魚が美味しい自分好みの店が無かった為、今回はよく調べて行ったのが「山文魚(やまぶんうお)」です。日立駅から海岸方向に歩いて5分程度のところにあり、しゃぶしゃぶ料理の「二等兵」というユニークな名前のお店が併設しています。「山文魚」は創業50年を越える老舗で現在の場所には20年前に日立の山側から移転してきたそうです。

店の暖簾をくぐって戸を開けると坪庭があり、そこを渡って中に入ると壁側一面に仕入れてきた魚が桶(たらい?)に浸されていて圧倒されます。開店間もない時間だった為、他のお客さんも居なかったので個室風に区切られたテーブル席に通されました。6~7人くらいが丁度良い席だと思いますね。とりえあえず美味い魚料理を食べるのが最重要課題だった為、女将さんの提案通り刺身盛り合わせ、焼き魚、煮付け、揚げ物でお願いしました。お通しを軽く平らげて、暫く待つと“カサゴの揚げ物”と“赤ムツの塩焼き”、“メバルの煮付け”が出てきて、刺身もほぼ同じタイミングで出てきました。刺身はトラフグ、トラフグの皮、アワビ、ボタンエビ、地蛸、マグロ、中トロ、ヒラメ、赤ムツ、ヤナギガレイの10品。汁物はヤガラでした。ヤガラの見た目は怖いですが、見た目とは裏腹に繊細な味でした。

刺身はどれも身が締まっていて弾力性がありクセになりそうな歯応えが良いです。この時期からフグを食すとは思いませんでしたが、やはりとても美味しいですね。皮も然りです。ムツは脂がのっていて日本酒があったら尚美味しかったでしょうね。アワビは地元日立で獲れたものらしく、コリコリとした歯応えがとても良いです。肝の部分も臭みがなく、普段貝類が苦手なワタシでも苦もなく食べられました。刺身に舌鼓を打っていたら他の料理にも乱打する結果になりましたよ。赤ムツの塩焼きは刺身の脂の乗り具合から美味いと判断しましたが、やはり予想通り美味しかったです。魚料理でも揚げ物は殆ど選ばないワタシですが、今回のカサゴはとても美味しかったです。口に含んで一瞬堅いかな?と思いましたが、噛んだ後にはとても柔らかい身の食感があって意表を突かれました。このような魚の揚げ物だったら自分好みの料理になりますね。メバルの煮付けも引き締まった身に良く合う適度な味付けで凄く気に入りましたよ。

どれも鮮度がよく、素材を活かした食感の良い料理で気に入りました。日立市で随一の魚料理屋との評価ですが、他の料理屋には行ったことはありませんが納得の評判通りの良いお店でした。普段は日立という場所柄で日立関係の接待に使われることが多いようです。店の雰囲気と内容を考えたら接待向けというのも理解できますね。大勢で行く店では無いので少人数で行くのが宜しいかと思います。

山文魚 (やまぶんうお) (魚介料理・海鮮料理 / 日立)
★★★★★ 4.5


住所:茨城県日立市旭町2-3-14
TEL:0294-21-0814
営業時間:[昼]11:00-14:00 [夜]17:00-21:00
定休日:日曜日、第2・4土曜
地図:

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