2009/05/23

八郷「とうふ そば処 しげふじ」





今回も蕎麦屋です。
地元茨城の蕎麦処として八郷(現・石岡市)は有名で、筑波山をはじめとする山々に囲まれた八郷盆地の風景が自然を色濃く残している為、県外から訪れる人が多いようです。実際八郷に点在する蕎麦屋の駐車場には大半が県外のナンバーを見かけます。その美味いとされる蕎麦屋の中で自宅から一番遠方となる「しげふじ」に今回は行ってみました。殆ど笠間市と言える「しげふじ」の立地は旧八郷町なので、すぐ着くだろうと甘く見ていました。けっこう遠いです(笑)。自宅から都心に行くのと殆ど変わりません・・・。

それはともかく、別件の用事があった為、店に着いたのは14時でした。一応営業時間は14時までなので、かなり焦りましたが、売り切れにはなっていなかったようで、お目当ての“しげふじセット”が間に合いました。
このお店の“売り”は地元八郷で生産される常陸秋蕎麦の十割蕎麦と、これまた同じ八郷産の大豆を使った石臼手挽豆腐です。今回セレクトした“しげふじセット”はこの石挽き十割蕎麦と豆腐の&おから煮のセットで、豆腐好きな自分としては充分満足のいく内容でした。二種類の豆腐があり、どちらも濃すぎず、淡泊すぎずというバランスの取れた味でしたね。個人的には柴又の「日曜庵」の豆腐がいちばん好みですが、こちらの豆腐も毎日食べたいと感じさせる飾り気のない、でも非常に丁寧な仕事によって出来たものだと思います。

十割蕎麦は期待通りの味で、引き締まった強いコシを体感できました。比較的太めで短く、噛み締めると蕎麦本来の味覚が広がる感じで、箸が進みます。つゆは辛すぎず、薄すぎず豆腐同様自分好みの中庸を得た味でした。蕎麦湯が器で出てきたのは意外でした。こちらも流行の濃厚なポタージュ系ではなく、ある程度の透明性をもった感じですね。ポタージュ系が好みですが、こちらも悪くありませんね。軍鶏をつかったメニューもあるので、次回はそちらを試してみたいと思います。

とうふ・そば処 しげふじ (そば / )
★★★★ 4.0


住所:茨城県石岡市太田1707-2
TEL:0299-44-3206
営業時間:11:30-14:00(売り切れ終い)
定休日:月曜日

2009/05/22

五反田「遊庵」




今回も蕎麦屋です。
職場は西五反田なのですが、周辺に美味い蕎麦屋が少なくて物足りないなぁと思っていたのですが、どうやら自分のリサーチ不足で、食べられる店がありましたよ。TOCの近接している「遊庵」というお店が良かったです。町中の蕎麦屋的敷居の低さと、勝手に思いこんだ先入観を払拭する蕎麦の出来。外観はまさに町中のザ・蕎麦屋ですが、店内に入ると洗練された印象を受けます。また2Fもあるとは思わず、こちらは少々モダンなイメージかと。

それはともかく、今回セレクトしたのは本日のおすすめの「桜海老のかき揚げせいろ」。以前にも揚げ物は得意ではないとエントリにて記したことがありますが、見た目とは裏腹にホントに脂っぽいものは苦手です。ただし、揚げ方が巧いものは、抵抗なく食べられるこのいい加減さ。今回の桜海老も同様に非常に軽く仕上がっていて、揚げ物のサクサク感を桜海老のエキスを含みながら堪能できましたよ。蕎麦もきりっと締められていて喉ごし良く、またボリュームも適度にあるので、満足感を覚えますね。

蕎麦湯は個人的にポタージュのような濃厚なタイプが好きですが、ここの蕎麦湯は平準的なものでした。ただ、若干あっさりし過ぎている嫌いもありますが、悪くはありません。蕎麦前のメニューもそこそこあるので、仕事帰りに軽くやるってのも一興かも知れませんね。いずれにせよ、職場から比較的近い位置にこんなお店があったとは本当に盲点でした。まだまだ他にも美味いお店があるのでしょうね。アンテナの感度を高めないと(笑)!

遊庵 (そば / 大崎広小路、五反田、不動前)
★★★☆☆ 3.5


住所:東京都品川区西五反田7-13-11
TEL:03-5487-2136
営業時間:[昼]11:00~15:00 [夜] 17:00~21:00(土曜は昼のみ)
定休日:日曜日

2009/05/19

御徒町「そばきり 沙羅の花」



今日は湯島にあるクライアントで夕方から打ち合わせがあり、そのまま直帰。いつも湯島から上野まで歩いて帰るのですが、今回も同様に湯島-御徒町経由で上野に向かうと、若干小腹が空いたので軽く食べられる店を探し、ラーメン屋かカレー屋か立ち食い寿司屋かと悩み方々歩いた結果、GOGOカレーの前で真向かいにある店が営業中であることに気がつき、そこからは躊躇なく暖簾をくぐったのが「そばきり 沙羅の花」です。

以前からこのお店の存在は知っていましたが、いつもタイミングが悪く、未訪のままでしたが、今回はようやくタイミングが合いましたよ(笑) 夜の営業が始まって間もない時間に行ったので、先客はおらず1階のカウンター席で頂きました。今回セレクトしたのはせいろう(1,000円)と蕎麦前として厚焼き玉子。本当は酒を飲みたかったけど、そば茶で我慢してせいろうが出てくるまで厚焼き玉子を堪能しました。勝手に出汁巻き玉子と思いこんでいたので、若干のガッカリ感はありましたが、厚焼き玉子自体は美味しかったですよ。

ほどなくしてせいろうがでてきました。ご主人に蕎麦粉の産地を訊けば良かったといまさらながら後悔しましたが、非常に細く堅く短い蕎麦で、薬味は下ろしたばかり本山葵のみというストイックな構成でした。せいろうというものの器は笊や蒸籠ではなく、木板でなんとも珍しい印象を受けましたね。つけ汁は見た目は濃いものの蕎麦を含むと程よい辛さを感じる個人的に好きな味付けです。蕎麦湯はこれまた自分好みの濃いめですが、最近よく見かける蕎麦湯の為に別立てて作ったタイプではなく、あくまでも頂いたせいろうの茹で汁で作った生粋の蕎麦湯でしたね。メニューの蕎麦だけしか見ていなかったのですぐには気がつかなかったのですが、カウンター席の前にはカウンターケースがあり、まるで寿司屋のようです。メニューにお造りもあったので、料理を愉しんで、最後に堅く、極細の蕎麦で〆るのが基本的な流れなのかも知れませんね。また1階が5席のカウンターのみで、2階がテーブル席、3階がお座敷とこぢんまりとした店内ですが、階層毎に店舗のスタイルを表現してるみたいですね。次回訪れる際は2~3人で酒を愉しみながらお造りと蕎麦を頂きたいですね。

そばきり 沙羅の花 (そば / 御徒町、上野御徒町、上野広小路)
★★★☆☆ 3.5


住所:東京都台東区上野6-3-12
TEL:03-5948-6527
営業時間:[昼]12:00~14:00 [夜]18:00~21:00
定休日:月曜日